人に対する判断で悩む必要はありません。可能性とか、「がんばってくれそうか」といったことは余計な考慮です。たとえば四十歳の人が、今まで以上の実績をあげることなんてありませんし、そもそも潜在的な可能性などわかりません。わかるのは、「今までのようなこれから」であることだけです。
では、「出会い頭」はどう振舞えばいいのか。人目見て合わないと思えばそれまでですが、気の合う人物であれば、まずは調子を合わせます。やりとりの中で相手を観察し、その人に接する自分自身が本物なのか、本気なのかを確認します。確認期間はまずは一年、長いときは十年にも及びます。少なくとも出会い頭に重要な決断を下してはいけません。
どんなにすごい人物だと紹介を受けても、動じないことです。この世の中、そんなに「すごい人物」など存在しないからです。「山より大きな猪は出ない」というのは真実。ほとんどの人は口だけです。
一目惚れというのがあります。この「惚れる」は「ボケる」と同義語だと覚えておいてください。惚れている時期に物事を判断すると間違います。惚れる期間は長くは続きません。大事なことは冷静になってから決定しましょう。じっくりと相手の本質を知ることが大切なのです。その上で付き合うかどうかを決めてください。

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