良いことをしている人が成功するわけではなく、あくまで稼ぐことを追い求める人が金を稼ぎ、その金によって自分がやりたいことをやりたいようにやるのです。
他人の犠牲になり、地域や集団のために頑張ることで評価され、リーダーに押し上げられて成功するといったことは、ほとんどありません。それはそれ、これはこれ。「自分のことは自分でしましょう」なのです。
不器用はあくまで不器用です。悪知恵も処世の知恵です。悪貨は良貨を駆逐する。それが現実です。であるならば、トップは部下の欲に訴えかけるべきです。
組織というものは、「ヒエラルキーをいかに創りあげるか」です。人は欲と道連れです。トップはこの欲に訴えかける力を持たなければなりません。皆が「寄らば大樹の陰」の幻想を抱いて集まってくる絵をいかに描くかが腕の見せ所です。
ただし、ひとつ注意してほしいのは、見るからに欲深いと、よほど上手くやらなくては邪魔する人や敵が増えてしまうという点です。我欲や保身はほどよく隠すことで、「秘すれば花」となるのです。
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