自己保身の権化のような、自らの生活しか考えていない人物が社会貢献を語るからややこしくなるのです。「事業化」と「社会貢献」という、相反する価値観を矛盾なくやり遂げるために必要なのは、ノリのいい軽口ではありません。克己心と鉄の意思です。
真似事の机上の空論では、自分を見失った理想主義者や他人にたかる亡者しかついてきません。理論が借り物であるため、本当の力を持っていないからです。「なんとか論」の信奉者は信用できません。
もし、あなた自身の中に理論がないのであれば、事業を「社会のため」などと言うのはやめて、「すべては自分のためにやる」という基本に戻るべきです。偽善に満ちた虚飾は、生きるパワーを削ぐ結果になります。
心に後ろめたさを抱えた人間は、その後ろめたさを消すような大きな正義を語ります。そんな人物を信用してはいけません。何事においても矜持を持つ人は語らず実践します。あなたもそうあるべきです。
Comments