離合集散を繰り返すことは、人間の原理原則です。そのことが理解できるのならば、集まったり、離れたりという判断は、自立を目指すあなた自身が下すべきです。理想的には常に断捨離。常に削って、常に決算棚卸しをすることです。そうしているうちに「芯」ができ、「真」が見えてきます。
自立した人間は、次のステージに移る際に、既存の人間関係のうち長く続き、かつ深くなっているほんの数人だけを連れていきます。そのとき、大半の人との縁は自然消滅しますが、それでいいのです。過去の関係に執着しないことが肝要です。
注意すべきは「ジリ貧の離合集散」です。「不安だから」と自らの主義の軸を曲げてまで離合集散を繰り返すと、いつの間にか、あなた自身が消えてしまいます。あなたがあなたらしく生きていくためではなく、寂しさや不安を埋めるためだけに他人とくっつくのは最悪です。不安に苛まれた時は、やせ我慢、から元気を出してでも自らの存在を維持することが、渡世の要なのです。
毎年ある月を「人間関係をブラッシュアップする一カ月」と決めるといいでしょう。この間、友人、知り合い、ギャラリーを決算棚卸しします。これから一年、「誰とどう組むのか」「自らの身の丈に何が大切か」を問い直し、内観し、断捨離する月にするのです。
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