人間は立場にある人の、その「立場」に対して、あるいは「権限裁量」に対して襟を正しているだけで、あなたを尊敬しているわけではありません。あなたの持つ権限という属性に頭を下げているのです。あなたが立場を失った瞬間、誰もが見向きもせずに離れていく。それが現実です。
立場に傲り昂り、威張ると、そこに隙ができます。威張ることの報いは、その隙をつかれるという形で、陰湿なしっぺ返しとなって襲ってきます。胸を張りすぎない。あごをあげない。肩で風切って歩かない。謙虚であることは意外と大切なことなのです。
事実、駆け引きの場で、籠絡するのが最も簡単なのは威張っている人です。おだてて、少し気の利いたことを言っておけば、だいたいまとまります。手強いのは頭の低い人物です。油断できません。
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