他人が窮地に陥っていたとしても。それが自業自得、身から出た錆ならば、自分のことは自分でケリをつけさせるべきです。もし、あなたが「自分のことは自分で始末をつけなさい」と、まっすぐにそう言えるならば、それこそが本当のアドバイスです。相手に気まずいことでも先に言う。親身になりながらも相手に過剰に合わせることはない。これが一人前の自立した人間の態度です。
若いうちは甘え合うことを友情だと思いがちです。また、格好をつけるあまり率直に物が言えず、体裁を気にして調子の良い態度をとってしまうこともあるでしょう。
一方で、自立した人間は優柔不断さを完全に消し去り、率直に励まし、諫めることができる人です。相手の「身から出た錆」や、「自業自得」を、間違えて助けてしまうようなことがなくなります。
人に対して、堂々とそう言えるのは、あなた自身が「どんな苦境にあっても、自分自身の力で這い上がる」と決心している証拠です。それが理解できているからこそ、あなたに施してくれた人、面倒を見てくれた人が、どれだけありがたい存在かがわかるのです。誰が自分によくしてくれるのか。その点をしっかりと見極め、その人に感謝の意を言葉と行動で表しましょう。「してくれて当たり前」では、いざという時に見捨てられます。

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