ある人に頼み事をしようと思っているとします。その人はあなたと同じ価値観を持っていますか。あなたが大切に思っていることを、その人も大切に思っているでしょうか。あなたはその人のために、金も受けとらず、何か重要なことをしてあげたことがありますか。
そうした共感や奉仕がなにもないのに頼み事をするような人を、「厚かましい」と言うのです。その人にとって、あなたなどいてもいなくてもいい存在です。あたなの欲のために、なにかをしてあげても、それが「くたびれ儲け」になることは明らかですし、相手はそのことを見透かしています。
お願い事ばかりの人は信用されません。自分のことは自分で。これが基本です。それでも人はピンチに陥ると、自分が大切だと思っている人に対して、「自分を助けるべきだ」などと考えがちです。「それなのに助けてくれなかった」と逆恨みしたり、助けてもらえたとしても、「もっと、もっと」とねだったりします。
助けてくれた人間を逆恨みするような人は、本当にくだらない、ただの「くれくれ坊主」です。亡者です。自分のことで頭がいっぱいで、他人の施しが見えなくなっている恩知らずです。決してこんな人間にならないように、気をつけなければなりません。

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