今度は頼み事をされるほうの立場で考えてみましょう。人間同士は常に間合いを測っています。「くれくれ坊主」は、つけ込みやすい人物だと見れば、「甘える」という形でつけ込んできます。さらに、甘えが許されると増長して、何度も要求してきます。
もし、付き合いのある相手ならば、一度は甘えに応えてもいいでしょう。しかし、その礼をちゃんと形にできていないのに、二度目の要求をしてくる人を、決して受け入れてはいけません。それは相手があなたを「舐めている」からです。舐められたら渡世はできません。
人間は図々しい生き物だ。そう考えていて間違いはありません。我欲と自己保身のみです。義理も恩もない世の中です。
時には懲らしめないと、自分の都合ばかりを押し付けてくる人のなんと多いことか。舐めた態度をとってくる人には、必ず落とし前をつけなければなりません。
親しみやすいということは、軽く扱われ、舐められるということです。都合のいい時だけ頼られ、利用されます。
軽く扱われるくらいならば、底の知れない怪しい人だと評価されるほうがずっといい。「あの人には物を頼みにくい」と言われるくらいがちょうどいいのです。
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