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  • jiritsuken9

はじめに

自立。それは私にとって、若い頃から自らに問い続けてきた大きなテーマであり、目標でありました。


ただ、何をもって「自立した」と言えるようになるかは、なかなか難しい問題です。


たとえば、経済的自立と言っても、「就職をして自分でお金を稼ぐようになったとき」と言う人もいれば、「事業で成功を収めて、誰にも頼らずに思うままに決済ができる状態だ」と豪語する人もいるでしょう。


一方で精神的な自立は「親元を離れるとき」と考える人もいれば、「自分なりの哲学や思想を確立すること」と定義する人もいます。とかく、自立という概念は難しいのです。


私は一人の医師として、社会に出てからは、自らの技術を磨くことに多くの時間と意識を注ぎ込みました。結果として、ある程度の評価と経済的基盤を得ることができたのだと思います。


しかし、それが「真の自立」だとは、到底思えませんでした。自問自答を繰り返す中、二十年ほど前に出会ったのが、自立研究会の会長であり、医療法人勢成会・周友会の副理事長である岡田勢聿さんです。その頃は共にビジネスを進めていく間柄になるとは思いもせず、しかし、岡田さんの独特の思考に魅かれて、何度も会い、対話を繰り返してきました。今に思えば、議論のテーマは常に「自立」でした。私は岡田さんとの対話の中で、自立についての考えを深めていったのです。


本書は岡田さんとの折々の対話の中で、私や自立研究会のメンバーがメモした言葉や、岡田さん自身が書かれた文章を基にして、それらを再構築したものです。岡田さんから発された言葉でありながら、会のメンバーで再編することで、まったく新しい息吹を吹き込まれた警句に生まれ変わったと感じています。志を持つ人の、自立についての考えを深めるきっかけとなれば、編者として望外の喜びです。


あるとき、私は岡田さんに手紙を書きました。その最後をこう締めくくっています。


「岡田さんは私の親分であり、兄貴分であり、父であり、お師匠様であり、私のお守り係であり、たまに私の敵であり、たまに憎しみの対象であり、そして今では、切っても切れないパートナーです」


この文章が書けた時、私は自立に一歩近づけたと感じました。まだまだ道半ばですが、自立研究会のメンバー、そして、読書の皆さんとともに、着実に歩みを続けたいと心から願っています。


医療法人勢成会理事長 高山成吉


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