有力な友人、仲間が大切というのは事実なのですが、その一方で、「一生涯、ずっと仲が良い」といったことはあり得ないという現実も心得なければなりません。
世の中、すべからく「帯に短し襷に長し」で、完璧にぴったりくることなどあり得ません。相手の視線で見れば、自分だってそうなのです。だからどこかで折り合いをつけて生きていくしかないのです。
それに、過剰な仲良しはいずれ憎み合うことになるのが人間関係の基本です。だからこそ、互いに喉元にナイフを置くような関係が必要ですし、そうしてこそ関係は長続きするものなのです。
相手に銃口を向けると、自分にも照準が合わせられ、撃てば双方がちみどろになる関係性。相手との関係に傷を入れると自らも傷つく構図をいかに創りあげるかが重要なのです。
この「触らぬ神に祟りなし」というシステムを、多くの実力者に適用することができれば、それは無敵への道です。

Commentaires